日工フォーラム
栽培環境管理システム 2つのモードで栽培環境を管理
いけうちが開発した「CoolPescon(クールぺスコン)」は、施設内の冷房と加湿、防除を自動的に行う栽培環境管理システム。同製品は、従来の細霧冷房で課題となっていた作物や施設のぬれ、冷房効果不足、ノズル目詰まりなどを解消する。防除散布を自動化することで、温湿度管理と病害予防を高精度かつ低コストに実現する。
「冷房と加湿モード」「防除モード」の自動切り換えにより、従来個別に行っていた高温対策・乾燥対策・病害虫対策を1台で行うことが可能。これにより設備コスト低減と、またそれぞれの対策について省力化・低コスト化につながる。
コアとなる技術は、セミドライフォグ(平均粒子径10~30μmの微霧)の噴霧。「冷却と防除モード」では作物や施設設備をぬらすことなく、気化熱で施設内温度を最大8℃低下させることが可能。また「防除モード」では高湿度環境にすることで薬液が作物を包み込むように付着し、動力噴霧機と比較して薬液使用量を3分の1以下まで削減できる。システムは噴霧装置、高圧ポンプ、制御盤、温湿度センサーなどで構成され、フラッシング機能により配管内の残留薬液を自動的に除去する。7月27日から販売開始。
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■ いけうち
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